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2000.6

泣きっ面に蜂にならないように

−業績不振の時こそ冷静な判断を−

●林に打ち込んだときは・・・

ゴルフをプレーしているとき、スコアがよいときは、もし林の中に打ち込んでも、冷静にフェアウェイに出すことを考えるのに、スコアが悪くなってくると林の中から200ヤード先のピンをフックを掛けて狙うなどと言う出来もしないことを考え、当然のことながら失敗。その後は、そのミスを取り返そうとしてどんどんと追い込まれていくという経験はないでしょうか。私はしょっちゅうあります。(^^)

●不況が続くと一発逆転を・・・

不況が長引く中、売上高がジリジリと減少している企業も多くあると思います。そのような状況が永く続いてくると「何とかしなくていはいかん」という思いから一発逆転ねらいの気持ちが強くなってくるものです。そして、そんなココロの隙をついてくるのが詐欺師たちなのです。なかでも、商品の取り込み詐欺や有利な融資話をネタに運動費を請求するものは被害額が大きくなりがちで、まさに弱り目に祟り目となるので注意が必要です。

●最低限度の調査は行いましょう

彼らは、「展示会で御社の商品を見た」「インターネットで御社を知った」等の言葉で巧みに近づいてくるようですが、もちろん展示会に出展するのも、インターネットにホームページを掲載するのも商品に対する問い合わせをしてほしくて行うのでしょうから、すべての問い合わせを否定していたのでは、その意味がありません

ですが、最低限度、新規取引を行う際には、帝国データバンクや東京商工リサーチ等に企業信用調査を依頼することをおすすめいたします。また、顧問税理士等にそのレポートを分析してもらいましょう。仮に詐欺ではなくとも、決済条件や与信枠を検討する際にも必要となるはずです。

確かに、彼らの調査内容は絶対とは言えませんが(特に財務内容は実際と一桁違うものもありました。(^^)怪しい会社かどうかを見極めるのには、一定の効果があるようです。また、ご自身でも商業登記簿謄本ぐらいは入手すべきでしょう。特に最近本店移転をしている場合には、その移転前の閉鎖謄本も入手します。商業謄本は、その管轄の法務局ごとに記載されるため、移転前に休眠会社を購入し、会社の目的や役員を変更した会社であっても、移転後の謄本には「古くからの老舗」のような表示になってしまうからです。このような「休眠興し」の会社は取り込み詐欺の受け皿会社に利用される場合が多いようなので注意が必要でしょう。

「えっ、そんなこと当然やってるって?」本当ですか。それは業績好調の時じゃないですかね。業績が不振になってくるとそのような手続きを省いたり、仮にレポートを読んでも「いやいやこの程度のリスクを怖がっていては、どこにも売るところがない」なんていって自分を納得させてしまい傷口を大きくしたりするものですよ。

いずれにしても、業績不振の時こそ、「どうして数ある商品の中でうちの商品が選ばれたのか」「うちの実力を越えた取引ではないか」ということを林に打ち込んだときのように冷静かつ謙虚に判断する必要があるのではないでしょうか。

●寸借詐欺も多いのでご注意を

また、金額が僅少で泣き寝入りしてしまうような寸借詐欺も多いようです。
これは私のお客様からお聞きした話ですが、開業当初、「ある大手企業が御社との取引を検討している。ついては、信用調査会社である当社に御社の調査を依頼された」と名乗るものが来たそうです。一通りの調査が終わったあと、「実は、当社で勉強会を開いていいるので会員になってはどうか」と年会費数十万円を提示されたそうです。

誰でも大口取引先となるかもしれない企業向けの調査レポートをよく書いてほしいと思うもの。ココロは揺らいだそうですが、その男の名刺を見てみると、会社を大きく見せようと思ったのか、営業部や経理部・総務部等多くの部署の電話番号が書いてあり不審に思い電話してみると、どの部署に掛けても同じ女性が電話に出たので詐欺であることに気が付いたとのこと。(^^)

私の所にも、有名税務会計雑誌の名をかたった寸借詐欺師が来たこともあります。彼は、知り合いの税理士の名前の入った申込書を多数私に見せて勧誘しました。おそらくニセモノだとは思いますが、あれがホンモノなら多くの先生がだまされていることになります。みなさんもうまい話にはくれぐれもご注意を!



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