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2001.11

これがセーフティネットですか

−中小企業人材確保助成金制度の改正−

失業率5%時代へ

政府の発表では、失業率が5.3%に達していますが、政府は構造改革を進めている上では当然の痛みであるとの考えから追加の大型需要創造策等は検討していない模様です。代わりに新分野の産業への雇用の流動化を促進するため、雇用保険給付期間の延長等のセーフティネットの創設を検討しているようです。

そのような中で、新たに事業を創業し従業員を雇用しようとする方に対し、人件費の一部を補填する
中小企業人材確保助成金」制度が改正されました。

●実質的な給付額減少では

今まで一定の要件を満たした創業及び異業種新出を行った企業が雇用した従業員の給については、6人まで一年間の給与の1/3が助成金として支給されていたものが、平成13年10月1日以降の雇い入れされた者については8人まで半年間の給与の1/4に変更になりました。対象人員は増加されたものの、実際には創業当初に8人も雇い入れる企業は少なく実質的には助成金の給付額削減のような気がします。

これがどうして失業者増加のためのセーフティネットになるのかわかりませんけどね。個人的には、それこそ人数を絞りさらに助成率を絞っても長期間人件費の助成をした方が、まだ経営者の従業員を雇用しようと言う気持ちは高まる気がしますが。

ただ、平成13年9月30日以前に実施計画を提出し、既に6人の従業員を雇い入れている方にとっては実施計画を変更することにより、10月1日以降助成率は低いもののさらに2人の助成金支給対象者の雇い入れが可能となります。ただし、あくまでも変更認定申請書が受理された以降の雇い入れでないと助成金支給の対象とはなりません。また、年間予定人件費が当初の改善計画提出時と比較して30%以上変動が見込まれる場合は、雇用能力開発機構に実施計画の変更認定申請を行う前に、さらに都道府県に改善計画の変更認定申請を行う必要があります。

                                中小企業人材確保助成金制度の概要はこちら

●あまり、雇用促進効果はないのでは・・・

いずれにしても、1年であれ半年であれ、わずかそれだけの期間の人件費を補填してくれるからと
言って、継続的に従業員を余計に雇い入れる企業は少なく、助成金自体は、他の設備資金になるか運転資金になるだけのことでしょう。あまり、失業者のためのセーフティネットにはなっていない気がします。それこそ一生懸命仕事を作って、橋本行革で廃止対象となった雇用促進事業団が翌日生まれ変わった雇用能力開発機構の職員の雇用維持のためにやっているんじゃないかと思うぐらいで(^^)・・・

個人的には、規制緩和自体や非効率な公共投資構造の改革は必要かもしれませんが、資産価格が最盛期の87%も下落し、企業が借入金返済に必死で設備需要がこれだけ減少しているのに、その穴埋めをすべき公共投資を削減し企業の淘汰を促した上で、供給側を減らすことにより需給均衡を図ろうというのは、今日の日本の状況を考えるといくら何でも危険な気がします。その分需要が減るに決まっているのに、一体どこまで供給を減らせば均衡するというのでしょうか。最近の景気悪化は橋本行革失敗の時以上の深刻な状況になってきましたね。今は財政構造改革は無理でしょう。それこそ、人件費全額の助成金を出しても従業員の雇用先が無くなっちゃうかもしれません。(^^)

●それでも返還義務がないので積極的に申請を。でも忍耐力は必要。

実はこの助成金は知名度が低いためか消化率が非常に低い助成金の一つです。ですが規定に合致さえすればまず給付される助成金ですので、規定に合致する先は積極的に申請しましょう。ただ、はっきり言って忍耐が必要です。どうも雇用能力開発機構の職員は自分自身が助成金を支給しているような気持ちになっているようで、全員ではないですがびっくりするほど横柄な態度な人が大勢います。受付の途中で煙草を吸いに行くヤツすらいますから・・・

申請する都道府県によって全く要求される書類が違うのはまだ許せるとして、同じ雇用能力開発機構に申請しても毎度毎度要求される事項が異なるのは困りものです。「これが最大のポイントだ」と声高に説明していたことが次に申請に行くとそれ程大きな問題ではないなどということは毎度のことです(^^)。一度で申請が済んだことは一度としてありません。私などそれに異議を唱えたときなど「あんた、助成金がほしくて来てるんだろ。だったらこっちの言うとおりにしてくれないと!」と言われたことすらあります。

これ以外にも助成金はたくさんありますので御社がその受給要件に合致するか検討する事は、この不況下では非常に有意義なことでしょう。そして実際に助成金を給付するためには何を言われても我慢できる忍耐力こそが最大のポイントといえるでしょう。申請自体特別難しいことではありませんが、スムーズな申請をお望みであれば、専門家にお任せすることをお奨めいたします。「瀬戸内海のように心穏やか」といわれる私にはピッタリの任務ですね(^^)

*現在、この助成金は、既に廃止されております。これじゃ、まさに旧雇用促進事業団の職員に仕事を与えるための助成金だったといわれても仕方がありませんね。



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