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2004.1

スピーチしてみよう!

−どうしたら緊張せずに人前で話せるのか−

●人前で話すと言うこと

電車の広告で「あなたは話し下手で損をした人はいませんか」というような広告を見たことありませんか。実は、以前私も、この広告でおなじみの「江川ひろしの話し方教室」と言うところに通ったことがあり、結果的に500人の前で話すスピーチコンテストで優勝することが出来ました。

「引っ込み思案で損をしていた人がこの広告を見て人前で話せるようになり、人生が変わった」というのがどうもその教室のコンセプトのようですが、広告を見てわざわざ電話してくる人はかなり積極的な人であり、教室の生徒の大半は結構自己主張の強い人ばかりです。何度も講座を受け直すスピーチマニアもかなりいますしね。(^^)

人前で話すと言うことには、(1)セミナーや講演(2)司会(3)スピーチの三種類があります。3つともすべて行った経験から言えば、時間制限のある中で言いたいことを効率よく話し、聴衆の耳を傾けさせる必要のあるスピーチは人前で話すという行為の中でも最も難しいものであると私は感じています。1月には、新年の挨拶をしなければならないという方も多いと思いますので、今回はこのスピーチについてお話ししましょう。

●スピーチの威力

社会的地位が高くなるにつれて、結婚式や葬儀、会社での行事等人前できちんとしたスピーチをしなくてはならない機会も増えまてきます。

このスピーチが得意という人はあまり多くないと思いますが、実はこのスピーチの成否がその人の評価を決める大きな要素となる場合があります。

たとえば若い経営者や後継者が公式の場できちんとしたスピーチをすることにより本人が考えていた以上の評価を得られる場合もある代わりに、普段は豪放磊落でならしている社長がしどろもどろとなって「なんだあの社長、自分で言うほどたいしたことないじゃん」などと言われ評価を下げる例は意外に多く存在します。

こんな風に失敗したら大変だなんて言われるとまたプレッシャーになるんですよね。(^^)

●スピーチの基本構成●

スピーチの最大の基本は、この構成です。良い文章が起承転結で書かれているように、わかりやすいスピーチをするには、その内容を主題−話題−主題の順番で組み立てることが大切です。具体的には、まず何について述べているのかを一番に明示し、その内容を補足する事例を話し、最後にまた話の主題を確認する。この構成が最もシンプルで最も人の心に残るスピーチになるそうです。

また、無駄な言葉を省いた原稿を何度も練り直しながら作る事に加え、聞き取りやすいスピードで話す事も大切です。緊張してくるとみんな話すスピードが速くなりますので、自分が少し遅いと感じるくらいのスピードがちょうど良いかもしれません。

いずれにしてもスピーチをする機会の多い方は、きちんと技術的な部分も含め指導を受けておくことをおすすめ致します。急に仲人に指名されてあたふたするより良いですよ。

●万全な準備、これがスピーチのポイント!

人と話すのは得意なんて言っている人ほど、スピーチをするとしどろもどろになります。これは、十分な準備を行っていないからです。こういう人は、2、3回原稿を読めばいつものように話せるはずと思い込んでいるのです。何度でも言い直しの出来るセミナーはこれでも通じますが、スピーチはそうはいきません

私は教室で「アヒルは優雅に水面を泳いでいるように見えるが、見えない水面下では一生懸命足を動かしている。だから人前で落ち着いて話すには、見えないところでの精一杯の準備が絶対必要だ」と言われました。

そして、「頼まれていなくても、ひょっとしたらスピーチをさせらるかもしれないからとスピーチの準備をしておくのだ」とも言われました。そうすれば、急に依頼されても「あの人はいつでも落ち着いてスピーチの出来る人だ」と思われると言うのです。私もそれ以来、依頼されなくても練習を兼ねてスピーチの準備をしておくようにしています。そして実際に、友人の結婚式で急にスピーチさせられたこともあり、その準備のおかげでものすごく助かったこともあります。

その際、原稿を作るのであれば、絶対に全文を書いた原稿を用意するのはやめましょう。その方法だと、一つでもつまずくと頭が真っ白になりどうにも収拾がつかなくなることがあるからです。原稿を作る場合、一行程度の文章でまとめたキーフレーズを番号順に並べた原稿をつくることをおすすめ致します。これであれば次に話すべき項目も頭に残りやすく、万が一、話すべき項目を忘れてしまっても、この原稿をみればすぐにスピーチに復帰できるでしょう。

聴衆の人数なんて全く関係ありません。十分な準備をしておけば500人だって1,000人だって、社葬の際の遺族代表ような絶対ミスの許されないスピーチだって、笑顔で出来ます。反対に、こんな感じで話せばいいやと言う感じで作った原稿だったら、友人5人の前だってしどろもどろになるはずです。

スピーチを命じられて憂鬱になっている時間があったら、その時間でイヤと言うほど練習しましょうね。それこそ、横で聞いていた家族が覚えちゃうぐらいに。でも、いくら準備が大切と言っても、ゴルフコンペでまだプレー中に、いくら調子が良いからと言って優勝スピーチを考えちゃったりすると、まず優勝できませんけどね(^^)



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