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2005.7
融資申込書の記載方法

−貸出稟議書はどのように記載されているのか−

●ちゃんと融資申込書の記載したことありますか?

金融機関へ融資申し込みをする際、どのような申込書を提出していますか?「えっ?決算書以外に、こちらから何か出すの?そんなもの銀行員が書けばいいんじゃないの。」と言う人もいるのではないでしょうか。

まあ、バブル期並の金融緩和のこの時代、ある程度の業績を上げている企業にとって、それ程、資金調達に困ることはないと思います。でも、よく考えて下さい。2・3年前は、日本中「貸し剥がし」にどう対応するかって騒いでいたんですから。

ちょっと、金融情勢が変われば、またすぐに「貸出先の選別」なんて言い出すと思いますよ。そんなときに備えて、金融機関からの融資を円滑に引き出すためにはどんな書類を提出すべきかを今回は検討してみることにします。

●制度融資の申込書はフォーマット通りで十分

都道府県や市町村が実施するいわゆる制度融資や国民生活金融公庫の通称「マル経資金」については、所定の融資申込書のフォーマット通りに記載すれば、まず問題ないでしょう。

具体的な記載内容も、それこそ、住所、氏名、必要資金額と資金使途、過去1年間の売上推移、主な得意先・仕入先等特に記載に悩むような事項は見あたりません。

一番大事と思われる資金使途についても、極端に言えば「運転資金」の4文字しか書かなくたって融資が実行される場合もありますから。まあ、せめて「売上増加に伴う仕入代金等増加運転資金の手当て」位書いておけば十分です。ひどいもんですね。(^^)

要するに、金融機関としては、制度融資に関しては、信用保証協会の保証さえ付けば、あとはノーリスクなわけで、保証が無効になる「保証免責」にさえならないよう注意をすればよいわけです。

ここからも、制度融資を利用するためには、「ほんのちょっとでも良いから納税をしておき、利用の条件を満たすことが大切」ということがわかりますね。あっ、あんまりこんなこと言っちゃいけないんでしょうけど(^^)

                      
●プロパー融資や設備資金融資には、是非融資申込書を添付

保証協会の保証の付かない銀行独自の融資、いわゆるプロパー融資や金額の大きくなりがちな設備資金の調達の際には、このような所定のフォーマット以外に、会社側で作成した融資申込書を添付したいものです。

ではその場合には、どんなことを記載すればよいのでしょうか。答えは、簡単です。要するに担当者が銀行内で作成する「貸出稟議書」をスムーズに作成出来るような材料を提供すればよいと言うことです。誰だって、貸してくれとだけ言って何も資料を用意してくれない先より、材料のきちんと調っている案件から取り扱いたいと考えるはずですからね。

金融機関によって多少の差はあるかも知れませんが、具体的には、下記のような内容を記載すれば良いのではないでしょうか。

「融資申込書に記載した方が良い事項」
1 融資希望日・融資可否の結論を報告して欲しい期限
2 融資申込金額
3 希望条件
4 資金需要発生要因・資金使途
5 返済財源・返済計画
6 担保・保証人等の保全策
7 今後の業績予想
8 変動要因と対応策
添付資料 (1),試算表
(2)資金繰り表
(3)利益計画書
(4)増加売上の裏付けとなる契約書等
(5)見積書(設備の場合)等

あとは、(1)宛先を「●●支店長様」にする(2)提出した日付を記載する審査がスピードアップすると、友人の銀行員に教わったことがあります。全部の銀行がそうかは、わかりませんが。・・・

                                    当事務所による資金調達支援サービスはこちら

●銀行員向けのテキストを読もう!

金融機関が何を考えているかを知るのに最も良い方法は、やはり本当のことを教えてくれる銀行員の友人を持つことでしょう。しかし、残念ながら誰しもがそのような環境にあるとは思えません。そのような場合にはどうしたらよいのでしょう。私は、そのような場合に最も良いと思っているのは、「銀行員向けのテキストを読む」ということです。

そんなものどうやって手に入れるのか」といわれそうですが、実は、このような書籍はちょっと大きめの書店なら一つのコーナーを形成するほど並べられています。もちろんamazon.co.jp等でも入手することは簡単です。

ちなみに検索する場合は、出版社名で検索すると良いでしょう。「銀行研修社、金融財政事情研究会、近代セールス社」などと打ち込めば、かなりの書籍がヒットするはずです。

内容的にも、さすがにこれは銀行員じゃない限り意味がないというものもありますが、中には「お客さん向けのセールストーク集」のようなものもあり、そのとおりのことを言ってくる銀行員に会ったりすると、「この人、あたかもお客さんのためみたいなこと言ってるけど、ホントは自分の業績しか考えてないな」と見破ってしまい、思わず半笑いになってしまうことも結構あります。(^^)

法務や税務等銀行員が取得を義務づけられている検定試験のテキストも系統立っていて、結構良くできていますよ。上級の税務の問題を解いたときには、資産税専任だった当時でも「こんな問題まで銀行員は解くのか」と思ったことがありましたからね。

銀行員の友人に銀行業務に関する質問をすると「なんで税理士がそんなことまでするの?」ってよく言われます。こんなことばっかり言っているからですかね。どうも最近金融機関からご紹介頂く案件が気持ち減ってきたような・・・(^^)。銀行員の皆様、今後ともよろしくお願い致します。こちらからも優良顧問先をご紹介致しますから。(^^)

                                        <稟議書に関する参考書籍>
                                        貸出禀議書の作り方と見方:銀行研修社刊



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