| ●中小企業も中国への製造委託を進めているが・・・ |
「甘栗むいちゃいました」というお菓子がありますよね。あれはどうやって作っているかわかりますか?
私は、当然大掛かりな装置で一気に甘栗をむいているのだと思っていました。ところが、なんと栗の原産地である中国で一つ一つ人間が手でむいているんですね。
これじゃ日本の中小企業が、ちょっとやそっとの経営努力をしてもとても太刀打ちできません。そのため中国に視察に行ってみたら、あまりの製造コストの低さに度肝を抜かれ、中国への製造委託を真剣に考えたなんて人も多いのでは。
もちろん製造コストが圧倒的に安いことは間違いなく、中小企業も起死回生を狙って中国への製造委託に走る人も出てくるわけです。
結論は確かに中国への製造委託自体は競争力を確保する良い選択肢の一つといえるでしょう。しかし多くの場合、ある現象に頭を悩ませることになります。
それは「手ガネ」がなくなりやすいということです。その原因は大きくわけて3つ。
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| ●資金の滞留が手ガネを少なくする! |
一つ目は、支払いが先行するということです。
もちろん国内の事業者に製造を委託しても資金の先払いが生じる場合が多いでしょう。それでも、自社で手形を振り出すなどによって実際の資金立替額を小さくする余地はあります。
しかし、中国をはじめ外国に製造委託をした場合、ほとんどの場合、製造着手前に全額の振込やLCの発行を求められます。そのため当然国内事業者に製造委託をするよりも手ガネは少なくなってしまうのです。
もう一つはロットの問題です。
これは海外の工場は製造単価がやすい代わりに最低のロットが大きくなりがちです。物流コストを考えても大量のロットで頼まなくてはなかなか一つ当たりの製造コストも下がりません。
そのためにまるで「アメ横で安いからといって食べ切れるわけもない新巻鮭を1本買う」かのようなオーダーになり、在庫滞留やロスを生みがちです。当然そうなればタイムリーな在庫管理は難しく在庫と倉庫代も大きくなる傾向があります。
そのため手ガネが少なくなるわけです。
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| ●まだある!手ガネを少なくする原因 |
そして最後は不測の事態です。
サンプルを「見てこれならいける!」とコンテナ一杯の商品を委託してみたら、「届いた商品はサンプルとは似ても似つかない」なんていうことは中国への製造委託をすれば日常茶飯事です。
ひどいときには「コンテナ全体の95パーセントが不良品で、得意先から納品を急がされているためその中から良品を必死に探し出してみたら、検品コストだけで100万円以上になった」なんてことも実際にありましたし。
それも一度支払った金を中国人から「返金せよ」と回収するのは大変です。ありとあらゆることを言って返金にはなかなか応じません。
とこんなところでも、予定外の資金滞留を起こし手ガネが少なくなる可能性があるのです。
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| ●国外への製造委託は、資金的な余裕を持ってから |
ですから確かに粗利益率は良いものの手ガネが足りなくなる傾向が強いので、中国をはじめとする海外工場への製造委託は、資金に余裕がある方かキャッシュバランスを上げた上で取り組みことをオススメします。
お金が底をつきそうな中小企業が起死回生の一手として取り組むとそれこそ、死期を早めてしまうこともありますよ。
えっ、「手ガネ」って何?
それはこの本にかいてありますよ(^^)
起業家のための「手ガネ経営」で勝ち残る法
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