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遺産相続を巡る争いは決して一部の資産家だけに起こるものではない。「財産は自宅が1軒のみ」と言う方でも起こりうる問題である。そんな人生の荒波を乗り切るためにはどうしたらよいのか・・・
◆遺産分割におけるミスマッチ−その2


二つ目のミスマッチは「嫡男とそれ以外の兄弟のミスマッチ」です。

以前は、「家督相続」という言葉もあったように、家の財産の散逸を防ぐため、
長男が財産の大半を相続し、残りの人は「はんこ代」といわれるような
少しばかりの現金を持たされ遺産分割協議が完了している場合も多かったと思います。

しかし、民法の「子供の間に相続分の差はない」という考え方が浸透し、
バブルによって相続財産が生涯賃金を大きく上回るようになった頃から、
そのような考え方ではなかなか相続はまとまりにくくなっています。

ところが、一方では冠婚葬祭の場面や墓の管理などの点では、
何かと長男の負担が大きい傾向はいまだに強く残っています。

親はそれ程意識していないようですが、実は「長男とそれ以外の兄弟に期待している」
ことも育て方自体も違っている場合が多く、当然のことながら長男は「その家の一家の長」
という意識を持つことになります。

そうなると、嫡男は財産の大半は自分が相続すべきという意識を持ちがちですが、
その他の兄弟はあくまでも平等であると言うミスマッチが発生するわけです。

                                    
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