
リーマンショックに端を発した今回の世界同時不況は、金融・不動産業はもちろん、それ以外の分野でも名だたる大手企業にも大きな打撃を与えました。 しかし、「売上高が8割、9割減」という一企業の改善努力を超えるレベルの衝撃を受けたのはそんなマネーゲームとは何の関係もない中小企業の方です。
また、この不況に対応するため、金融機関は中小企業に対し融資先選別の動きを強めてきています。 業績の良い会社に対しては非常に好条件での融資提案が殺到するのに対し、業績の悪化した会社に対しては新規の融資に金融機関は消極的なのです。
結果として未曾有の売上減に加え資金調達力低下のために存亡の危機に直面している中小企業も少なくないでしょう。
このように、中小企業は外的要因によってまさに荒波にさまよう小舟のように翻弄されてしまいがちなのです。
一方で少子化により今後マーケットが小さくなる上に相対的な人件費が上昇してくることは間違いありません。加えてグローバル化の進展により今までの尺度と全く違った競合としのぎを削らなくてはなりません。
ですから今回直面した未曾有の売上減少ほどではないにしても、今後はもう、以前の売上を望むことの方が難しいかも知れないでしょう。
つまり、これから中小企業が生き残るためには、むしろ「売上5割減の時代」であっても勝ち残る会社を目指す必要があると言うことなのです。
では、そのために財務ははどのような役割を果たせるのでしょうか。私は長年、税理士として「金銭的に有利なビジネスモデルは何か」を問い続けるとともに「ファイナンス用心棒」として銀行との折衝のアドバイスをしてきました。その経験の中からこの質問の答えとなるべき「潰れない会社作りに寄与」するための「財務基本方針の立て方」や「金融機関との適切な対処法」について、余すことなく書き記させて頂いたのがこの本です。
「一社でも多くの中小企業がどんな時代がこようとも勝ち残る会社となって欲しい。」そんな思いから書いた裏技でも何でもないまっとうな資金繰り・資金調達の教科書なのです。
この本を読み終わる頃には、あなたも銀行から「是非とも融資をしたい会社であるが、あの会社にはいい加減な融資条件は付けられない」と一目置かれた経営者になっていることでしょう。
まさにこの本が中小企業経営者にとって「一生使える資金繰りの教科書」となれば幸いです。
あなたの「ファイナンス用心棒」
税理士・中小企業診断士

会社の財務
吉澤 大 著
日経BP社刊
■目次
1 無敵の会社を作る財務戦略
◆第一章 無借金経営はそんなに偉いのか
◆第二章 会計知識があなたの会社の資金繰りを救う
◆第三章 金銭的な有利不利を分ける6つのキーワード
◆第四章 「無敵の会社」になるもう一つの財務
2 裏技ではない真っ当な銀行対応
◆第一章 金融機関に対する基本姿勢はこう理解
◆第二章 銀行の行動原理を知っておこう
◆第三章 これだけは知っておきたい!銀行取引の基礎
◆第四章 銀行はあなたをこうやって評価している
3 困ったときの財務問題解決Q&A50問

◆ こんな方にオススメです
- 少数精鋭による高効率経営をしたい中小企業オーナー
- 「なぜ、会社のカネが消えたか」の理由を知りたい方
- 金融機関とフェアな交渉をするための知識武装をしたい方
- 顧客の資金調達力アップに寄与したいコンサルタント・税理士
◆ ご利用頂いた方の声
- 株式会社ホンドウ
代表取締役 本藤照夫さん
半導体関連事業を営む当社は業績の割には金利が高いと疑問を感じながら銀行の提案どおりの借入をしていました。 この本で書かれた手法で銀行と交渉をしたところなんと数百万円の金利削減に成功。事前にきちんと知識武装ができたことで銀行とフェアな交渉ができました。
株式会社ヤシマ
代表取締役 小早川淳二さん
弊社は機械工具卸売業のため資金の立替が多く、いかにキャッシュをはやく回転させるかに知恵を絞っております。 この本の「資金繰り改善ボックス」による改善策で健全な資金繰りに近づくとともに、財務統制により高効率経営への道筋がつけられるようになりました。
会社を守る最強セット
